気まぐれヒーロー



けど、小春はニコニコしながらかっちゃんのことを話している。私よりも男の子に慣れていない……というより、恐がっちゃうのに。


かっちゃんめ、さすがキュートなヤンキーだけあるな。

キューティーハニーならぬ、キューティーヤンキーか。


いや、小春はまさにキューティーハニーだし、キューティーヤンキーなかっちゃんとお似合いじゃないか。

いいなぁ、キューティーな人達は。キュンキュンしまくりだもんね。みんなに愛されちゃう存在だもんね。


私なんてイモも同然だしね。


土に埋もれながら今か今かと掘り出されるのを待っているのに、やっと出られたと思ったらたき火で焼かれて食べられて、挙げ句の果てには『プ~』とかってオナラになっちゃうのが末路だもんね。


「それにしても、ほんと昨日はビックリしちゃったよももちゃん!!あの白鷹先輩と一緒に来た時は、私感動しちゃったもん!!夢みたいだったよ!!ももちゃん、ありがとう!!ももちゃんのおかげで私助かったんだよ」


小春は昨日のジローさんと魁帝事件に、大興奮だ。


彼女のそんな姿はそう見られるものではなく、それくらい小春にとっては昨日の出来事が衝撃的だったんだと思わされた。

私も小春の立場だったら、ヤンキーキング白鷹次郎が登場したら芸能人並みの扱いで浮かれちゃうに決まってる。


あのジローさんを知らなかったら、の話だけどね。


「ハイジくんと仲良しってことは、白鷹先輩や黒羽先輩とも仲良しなんだよね!?だから来てくれたんだよね?ももちゃんも有名人になっちゃうの?寂しいなぁ……」


と、すっかり私が白鷹ファミリーの仲間入りしちゃったと思い込んでいる小春。


実際私なんか、いいように遊ばれてるだけなのに……。