気まぐれヒーロー



私は決意すると、ハイジとジローさんを置いてダッシュでその場から駆けだした。


「はぁ、はぁ……つ、疲れた……」


学校にもうちょっとで着くという手前付近まで、速度を落とさずに街を走り抜ける。
体力の限界がくるとやっと立ち止まって、後ろを振り返ってみた。



「よかった、来てない」



夢遊病ジローさんとマリモ星人は、ついてきてはいなかった。

安心して、息を整えながら再び歩き出す。

余裕で間に合う時間だっていうのに、なぜにこんなにも全力疾走せにゃならんのだ。

それもこれも、ハイジが突然迎えに来たりするからだ。

結局ヤツが何の目的で私の家まで来たのかは、わからず終いだった。