自分の心に芽生え始めた感情に向き合うのが怖くて、今は考えたくなかった。
ジローさん、あの子にどういう態度をとるんだろう……。
昨日小春にも可愛いを連発してたしなぁ……あのキュートな女の子にも、コロッと落ちちゃうんじゃないだろうか。
……女嫌いって、もしかして女の子のタイプによって変わるとか?
小春みたいな小動物系のキュンキュンさせられちゃうような女の子は、平気だったりするの?
可愛い女の子には弱いの?
でもそうだとしたら、ハイジが私なんかに頼んでくるはずないよね……。
気になる。すっごい気になる。
「まさかあーいうタイプまでジローちゃんに惚れるとはなぁ。なんでジローちゃんばっかあんなモテるんだ?やっぱ顔か、顔だよな。顔だけ星人だもんな。それ以外モテる要素ねえもんな。けどなんでここまで差があるんだ、俺もそんなに顔は悪くねえと思うんだけどな」
と難しい顔をしながらハイジは、自分とジローさんとのモテ具合の違いに不満をグチグチと漏らしていた。
いやあんた……顔だけ星人て。仮にも自分らのボスでしょーが。なんて言いぐさなんだい。
それに自分で顔を悪くないと言い切っちゃうとこも、ある意味尊敬しちゃうよ。
「私からしたらあんたも顔だけ星人だけどね」
「そうだろ、俺はイケメンだろう」
ぼそっと呟いたつもりなのに地獄耳なハイジには届いていたらしく、さらにヤツを調子づけてしまった。
バカにされていることには気がついていなかったみたいなので、ほっておいた。
顔だけ星人ハイジが襲来してくる妄想を一瞬しかけたけど、顔だけのハイジがうようよと繁殖してる光景に身震いしたので、打ち切った。


