「じゃ、俺達も行こっか。また変なヤツに狙われたら危ないしね、送るよ」
「え!?あ、あの……」
オシャレヤンキーかっちゃんは小春を送っていくようだ。急に話しかけられた小春は、おろおろして赤面していた。
「俺、雲雀克也っていうから。よろしく」
「あ、わた、私は卯月小春です……よ、よろしくお願いします」
「そんなに緊張しないでよ、それにタメだから気楽に話して」
爽やかな笑いを零すかっちゃん。
男の子にあまり免疫のない小春は、半分パニック。
この二人、とっても可愛らしい。
究極に可愛い者同士の組み合わせって、素晴らしいな。
微笑ましくてこっちまで和むというか、ほんわかしてしまう。
「ももちゃん、また明日ね。気をつけて帰ってね」
「うん、小春もね。かっちゃん小春をよろしくね」
「オッケー……って、かっちゃんって俺!?いつの間に!?」
しまった、勝手に心の中でかっちゃんって呼んでたから、ついついそのまま呼んじゃった。まだそんな話したことないのに。
でもかっちゃんの方が親しみやすい気がするし、いいよね。
戸惑いつつもかっちゃんと一緒に、小春は帰っていった。かっちゃんは女の子の扱いに慣れてそうだし、小春にも笑顔が見える。
たぶん……かっちゃんみたいな可愛いヤンキーなら、小春もそこまで怖がらないんじゃないかな。
案外いい組み合わせかもしれない。
「アネゴ、俺達も行きましょう!さあさあさあ!!」
「ひえええ!!」
こ、怖ええええ!!
なんでだ、なんで小春はかっちゃん一人なのに私にはコワモテのおにーさん方が三人もついているんだ!!
この差はなんだ!
しかもアネゴって何だよおおお!!!
そして私は大柄なおにーさん達にまるで拉致されるような形で、帰路につくことになった。
夕暮れの街を、へんてこな組み合わせの四人が練り歩く。
おにーさん達は周囲にメンチをきりまくっていた。
誰も私達に目を合わそうとはせず、避けられていた。
どう見てもヤンキーに脅迫されているようにしか見えない私は、家に着くまで終始俯いたままだった。


