月白の初恋

次の日。

私は最高級な物に囲まれていた。

最高級のドレスに身を包み、最高級な部屋を与えられ、最高級のお菓子を食べた。

とにかく全てが最高級な物だ。

リアトによって揃えられたこれらはこれから私がする仕事の報酬だ。

「さて、早速なんだけど、3日後から仕事をしてもらうよ」

「仕事って、具体的に何をすれば良いの?」

一応言っておくが、タメ口なのはリアトたっての要望だ。

コミュニケーション能力を高めておくことも仕事上大切なのだとか。

「具体的に、か…まあ簡単なことだよ。
最近、幽霊達は人間に化けるようになったんだ。
だから人間か幽霊か判別しにくい。
そこでエレの出番。
戦場にて幽霊か人間かを判別してもらう。
これだけだよ」

つまり、私は幽霊らしきものを幽霊か人間か判別すれば良いのだ。