アネモネが散る頃に。【短編】

高2の秋、
「し、紫苑くんの、ことが…好きです!」
「もし、良ければ、付き合っ、てください…!」


一世一代の勇気を振り絞って、紫苑くんに告白した。身体中の全細胞が震えてたのを覚えてる。
私が告白する勇気なんて、これっぽっちもあるわけないけど、紫苑くんが好きで好きでたまらなかったからどうしてもこの想いを伝えたかったのだ。

「いいよ」

数秒後に聞こえた返事。

「俺も、お前のことずっと好きだった」

え?

あの時は、世界が止まった気がした。一瞬無音になって、何も考えれなくなった。
スキダッタ?すきだった?sukidatta?
すぐには、意味が分からなかったけど、涙が溢れてきた。
紫苑くんが、
「泣くなって笑」
そう言って、私の涙を拭ってくれた、優しく頭を撫ででくれた。ずっと忘れない想い出。

でも、

今思えば、それが最初で最後だったよね。紫苑くんと、私の目が合ったのはー。