〇高校二年B組の教室・昼休み
スマホで小説の公募結果を掲げ、涙を流す結菜。
作品別の講評には「恋愛にリアリティさがない」とコメントされていた。
前の席に座る華恋が呆れた顔で見ている。
結菜「うわぁーん! また一次で落ちたぁー!」
華恋「いい加減、諦めたら?」
結菜「で、でもぉ……!」
結菜モノ(桜庭 結菜。恋愛小説家を目指す高二。彼氏いない歴=年齢)
華恋「一度も恋したことないのに、書けるわけないじゃん」
結菜「う……っ、二次元ならあるもん! 君春の山田蓮くんとか」
※君春とは結菜が大好きな恋愛小説「君と初めての青春」/山田蓮くんはヒーローです
華恋「はー(溜息)。現実見ろよ」
結菜モノ(幼馴染で親友の夏川華恋ちゃんは恋多き女の子。執筆のため 恋バナを聞かせて貰ってるけど、正直ピンときません)
机に顔を伏せ、落ち込む結菜。
結菜「あーあ。恋ってどうすればできるのかな」
華恋「もっと男子と話したら〜」
結菜「それができたら苦労しないよぉ」←筋金入りの人見知り(陰キャ)
結菜モノ(こうなったら、学校一の王子を観察するしかありません!)
教室の扉近くで立つ蒼を横目で眺めつつ拝む結菜。
横には蒼友達の男子A(テンション低めのツッコミ系)、B(元気ヤンチャ系)がいる。
結菜モノ(はあ〜今日も蓮くんにそっくりで目の保養……)
結菜モノ(天ヶ瀬 蒼。クールだけど笑うと可愛い。常にオーラがキラキラしている王子)
結菜モノ(彼を中心に世界が回っている。まるで夜空に輝く月みたい)
廊下から女子生徒が蒼に声かける
女子「……その……よかったら……これ、受け取ってください……!」
蒼 「ん、ありがと。でも知らない人から物を貰っちゃダメって婆ちゃんが言ってたから、ごめんね?」(嫌味なく爽やかなキラキラ笑顔)
嫌味なく爽やかなキラキラ笑顔を浮かべ断っている蒼に、クラス女子がキュンとなる。
男子A「婆ちゃんて」
女子「あ、ありがとうございましたぁっっ」
蒼の爽やか笑顔を浴びて、女子生徒は赤面。
女子生徒は軽く頭を下げると、そのまま廊下を小さく走って去っていった。
男子B「あ〜あ、勿体ねえ……俺が代わりに貰いたかった」
蒼「俺、本命にしかそういうの貰わないから」
その蒼の色気のある呟きに、クラス女子が卒倒する。
そんな蒼の発言を聞いた結菜もときめく。
結菜モノ(蓮くんの台詞みたい)
結菜モノ(天ヶ瀬くんは、まさに理想の王子様です)
結菜モノ(自分で恋愛するのが難しいなら……)
結菜モノ(天ヶ瀬くんを取材するしかありません!)
午後の授業や休み時間中、じーっと蒼を眺めている
○放課後の教室
男子B「蒼! 今日こそは帰り一緒に遊ぼうぜ!」
蒼「……ごめん、パス。また今度な」
男子B「えー!?」
蒼「じゃ」
帰っていく蒼を見ながら男子ABは喋る
男子A「また振られてる〜」
男子B「なんか蒼って、壁があるよな」
男子A「お前が煩いからじゃないの」
結菜(天ヶ瀬くんが一人になった!)
結菜モノ(こ、これは……取材のチャンスじゃ!?)
勢いよく立ち上がる結菜に、華恋が声をかける。
華恋「結菜、帰ろ〜」
結菜「ごめん! 今日は用事があるから!」
結菜は蒼を追って、教室を飛び出した。
駅で話しかけようとして手を伸ばすも気づかれず、電車に乗る。
そして学校から少し離れた駅から歩き、その駅のコインロッカーからギターを取り出す蒼。
結菜モノ(あれは、ギター?)
○土手・夕方
二人は川沿いにある土手に到着。土手にギターを持って座る蒼。
それをストーカーのように覗く結菜。
結菜モノ(話しかけるタイミングを逃し続けて遠くまで来ちゃった)
結菜モノ(でも、今がチャンスだ!)
結菜モノ(うっ、緊張するけど……これも小説のため!)
結菜「あのっ! 天ヶ瀬くん!」
蒼「?」
振り返る蒼、結菜の制服を見るなり、学校では見せない顔を歪めた表情をする。
蒼太「最悪。あんた俺のストーカー? チッ」舌打ち
蒼太「せっかく学校の奴いない場所まで来たのに」
結菜モノ(こ、この人は誰ですか……!?)
結菜「ひ、ひっ、人違いでしたゴメンナサイ」
蒼「あ? 俺の名前呼んどいて何言ってんだよ 桜庭 結菜さん」
結菜「いやああぁあ」
結菜モノ(私の理想の王子様は、それは恐ろしい狼さんでした)
○引き続き土手で蒼が結菜に睨んでいる。
蒼「で? 俺になんの用だ?」
結菜「ひいっ」怯え
結菜(こ、こ、こ、怖い……!)
結菜「ええと、あの……その……」
蒼「チッ、はっきり喋ろチビ。ギター弾く時間なくなるだろ!」舌打ち
結菜(また舌打ちされたぁ!?)
結菜「ひええ! ごめんなさいごめんなさい!」
あわあわしながら必死に謝っていると、蒼の横に置いてあった紙が風で飛ぶ。
そしてその紙が結菜の顔面に当たる
結菜「へぶし」(飛んできた紙が顔に当たった時の結菜の鳴き声)
飛んできた紙を取ると、そこには蒼の作詞した失恋ソングを思わせる恋愛ものの歌詞が書かれていた。
結菜「これは……」
蒼「おい返せ、それは考え中で……」
怖がっていた結菜は一転、恋愛小説家を目指す人間として感激しながら饒舌になる。
結菜「こっ、こんな歌詞書けるなんてすごい! 私は恋したことないからこんな素敵なフレーズ浮かんでこないよ!」
蒼「だろ?」どや
結菜「もしかして天才なの!? それとも恋の上級者なの!? すごいすごいすごい!」
蒼「……っ、分かったからもう黙れ」照
結菜がモジモジ手を捏ねながら、チラチラと蒼を見る。
結菜「あーあ、羨ましいな。私は恋愛小説を書いてるんだけど、中々思い通りにいかなくて……」
結菜「そこで君春の蓮くんそっくりの王子に取材させてもらおうと思ったの」
蒼「誰だそれ」
結菜「あのね、この歌詞を書くに至った経緯を教えて貰いませんか!?」
蒼「あー、小説はよく分かんないけど。別に恋愛経験がなくてもいいんじゃない? これは恋愛ソングを匂わせてるけど、幼なじみが引っ越す時の感情を引き出して書いてるだけど」
結菜「つまり恋以外の本物の感情を歌詞に落とし込んでるってこと?」
蒼「ああ」
結菜「そ、それだったら私にもできそう! すごい! ありがとうございます、師匠……!」目から鱗の表情
蒼「恥ずいからヤメロ。弟子を取った覚えはない」
結菜は歌詞を書いた紙を見ながら、立ち上がる。
結菜「あの……! もしよければ、この歌詞の曲聴かせてもらえませんか!?」
蒼「え!? ……別に、いいけど」
結菜「本当に!? やったー!!」
少し恥ずかしそうに蒼がギターを取り出し、咳払いする。
そして演奏を開始し、かっこよく弾き語る。
演奏終了後、結菜が鼻息荒くして大興奮で蒼に感想を伝える。
結菜「かっっこいい〜〜!!! 声、良!!! 曲も今も鮮明に思い出せるくらい胸の中に残って……初めて生で演奏見たけど、感動したッ」
蒼「……ありがと」照れて目を逸らしながら
結菜「こちらこそ、聴かせてくれてありがとう!!! 本物の蓮くんみたいで素敵だった!!!」
蒼「だから誰だよそれ」すん
ギターを置きながら、目を伏せて蒼は言う
蒼「俺も、初めて人前で弾いた」
結菜「え!? こんなに上手なのに!?」
「うるせえ、あんま褒めんな」顔を手で覆い赤面
色っぽく、じっと結菜のことを見つめる蒼
蒼「なあ、あんた」
結菜「?」
蒼「俺と付き合ってみる?」
結菜「ひ、えぇっ!?」目ん玉飛び出る
蒼「俺じゃ不服か?」
結菜の頬を潰す蒼。
彼女は小動物のように全力で首を横に振る。
蒼「俺があんたに恋を教えてやるよ」
結菜の頬を潰したまま顎クイする蒼。
彼女は目を見開いて驚く。
スマホで小説の公募結果を掲げ、涙を流す結菜。
作品別の講評には「恋愛にリアリティさがない」とコメントされていた。
前の席に座る華恋が呆れた顔で見ている。
結菜「うわぁーん! また一次で落ちたぁー!」
華恋「いい加減、諦めたら?」
結菜「で、でもぉ……!」
結菜モノ(桜庭 結菜。恋愛小説家を目指す高二。彼氏いない歴=年齢)
華恋「一度も恋したことないのに、書けるわけないじゃん」
結菜「う……っ、二次元ならあるもん! 君春の山田蓮くんとか」
※君春とは結菜が大好きな恋愛小説「君と初めての青春」/山田蓮くんはヒーローです
華恋「はー(溜息)。現実見ろよ」
結菜モノ(幼馴染で親友の夏川華恋ちゃんは恋多き女の子。執筆のため 恋バナを聞かせて貰ってるけど、正直ピンときません)
机に顔を伏せ、落ち込む結菜。
結菜「あーあ。恋ってどうすればできるのかな」
華恋「もっと男子と話したら〜」
結菜「それができたら苦労しないよぉ」←筋金入りの人見知り(陰キャ)
結菜モノ(こうなったら、学校一の王子を観察するしかありません!)
教室の扉近くで立つ蒼を横目で眺めつつ拝む結菜。
横には蒼友達の男子A(テンション低めのツッコミ系)、B(元気ヤンチャ系)がいる。
結菜モノ(はあ〜今日も蓮くんにそっくりで目の保養……)
結菜モノ(天ヶ瀬 蒼。クールだけど笑うと可愛い。常にオーラがキラキラしている王子)
結菜モノ(彼を中心に世界が回っている。まるで夜空に輝く月みたい)
廊下から女子生徒が蒼に声かける
女子「……その……よかったら……これ、受け取ってください……!」
蒼 「ん、ありがと。でも知らない人から物を貰っちゃダメって婆ちゃんが言ってたから、ごめんね?」(嫌味なく爽やかなキラキラ笑顔)
嫌味なく爽やかなキラキラ笑顔を浮かべ断っている蒼に、クラス女子がキュンとなる。
男子A「婆ちゃんて」
女子「あ、ありがとうございましたぁっっ」
蒼の爽やか笑顔を浴びて、女子生徒は赤面。
女子生徒は軽く頭を下げると、そのまま廊下を小さく走って去っていった。
男子B「あ〜あ、勿体ねえ……俺が代わりに貰いたかった」
蒼「俺、本命にしかそういうの貰わないから」
その蒼の色気のある呟きに、クラス女子が卒倒する。
そんな蒼の発言を聞いた結菜もときめく。
結菜モノ(蓮くんの台詞みたい)
結菜モノ(天ヶ瀬くんは、まさに理想の王子様です)
結菜モノ(自分で恋愛するのが難しいなら……)
結菜モノ(天ヶ瀬くんを取材するしかありません!)
午後の授業や休み時間中、じーっと蒼を眺めている
○放課後の教室
男子B「蒼! 今日こそは帰り一緒に遊ぼうぜ!」
蒼「……ごめん、パス。また今度な」
男子B「えー!?」
蒼「じゃ」
帰っていく蒼を見ながら男子ABは喋る
男子A「また振られてる〜」
男子B「なんか蒼って、壁があるよな」
男子A「お前が煩いからじゃないの」
結菜(天ヶ瀬くんが一人になった!)
結菜モノ(こ、これは……取材のチャンスじゃ!?)
勢いよく立ち上がる結菜に、華恋が声をかける。
華恋「結菜、帰ろ〜」
結菜「ごめん! 今日は用事があるから!」
結菜は蒼を追って、教室を飛び出した。
駅で話しかけようとして手を伸ばすも気づかれず、電車に乗る。
そして学校から少し離れた駅から歩き、その駅のコインロッカーからギターを取り出す蒼。
結菜モノ(あれは、ギター?)
○土手・夕方
二人は川沿いにある土手に到着。土手にギターを持って座る蒼。
それをストーカーのように覗く結菜。
結菜モノ(話しかけるタイミングを逃し続けて遠くまで来ちゃった)
結菜モノ(でも、今がチャンスだ!)
結菜モノ(うっ、緊張するけど……これも小説のため!)
結菜「あのっ! 天ヶ瀬くん!」
蒼「?」
振り返る蒼、結菜の制服を見るなり、学校では見せない顔を歪めた表情をする。
蒼太「最悪。あんた俺のストーカー? チッ」舌打ち
蒼太「せっかく学校の奴いない場所まで来たのに」
結菜モノ(こ、この人は誰ですか……!?)
結菜「ひ、ひっ、人違いでしたゴメンナサイ」
蒼「あ? 俺の名前呼んどいて何言ってんだよ 桜庭 結菜さん」
結菜「いやああぁあ」
結菜モノ(私の理想の王子様は、それは恐ろしい狼さんでした)
○引き続き土手で蒼が結菜に睨んでいる。
蒼「で? 俺になんの用だ?」
結菜「ひいっ」怯え
結菜(こ、こ、こ、怖い……!)
結菜「ええと、あの……その……」
蒼「チッ、はっきり喋ろチビ。ギター弾く時間なくなるだろ!」舌打ち
結菜(また舌打ちされたぁ!?)
結菜「ひええ! ごめんなさいごめんなさい!」
あわあわしながら必死に謝っていると、蒼の横に置いてあった紙が風で飛ぶ。
そしてその紙が結菜の顔面に当たる
結菜「へぶし」(飛んできた紙が顔に当たった時の結菜の鳴き声)
飛んできた紙を取ると、そこには蒼の作詞した失恋ソングを思わせる恋愛ものの歌詞が書かれていた。
結菜「これは……」
蒼「おい返せ、それは考え中で……」
怖がっていた結菜は一転、恋愛小説家を目指す人間として感激しながら饒舌になる。
結菜「こっ、こんな歌詞書けるなんてすごい! 私は恋したことないからこんな素敵なフレーズ浮かんでこないよ!」
蒼「だろ?」どや
結菜「もしかして天才なの!? それとも恋の上級者なの!? すごいすごいすごい!」
蒼「……っ、分かったからもう黙れ」照
結菜がモジモジ手を捏ねながら、チラチラと蒼を見る。
結菜「あーあ、羨ましいな。私は恋愛小説を書いてるんだけど、中々思い通りにいかなくて……」
結菜「そこで君春の蓮くんそっくりの王子に取材させてもらおうと思ったの」
蒼「誰だそれ」
結菜「あのね、この歌詞を書くに至った経緯を教えて貰いませんか!?」
蒼「あー、小説はよく分かんないけど。別に恋愛経験がなくてもいいんじゃない? これは恋愛ソングを匂わせてるけど、幼なじみが引っ越す時の感情を引き出して書いてるだけど」
結菜「つまり恋以外の本物の感情を歌詞に落とし込んでるってこと?」
蒼「ああ」
結菜「そ、それだったら私にもできそう! すごい! ありがとうございます、師匠……!」目から鱗の表情
蒼「恥ずいからヤメロ。弟子を取った覚えはない」
結菜は歌詞を書いた紙を見ながら、立ち上がる。
結菜「あの……! もしよければ、この歌詞の曲聴かせてもらえませんか!?」
蒼「え!? ……別に、いいけど」
結菜「本当に!? やったー!!」
少し恥ずかしそうに蒼がギターを取り出し、咳払いする。
そして演奏を開始し、かっこよく弾き語る。
演奏終了後、結菜が鼻息荒くして大興奮で蒼に感想を伝える。
結菜「かっっこいい〜〜!!! 声、良!!! 曲も今も鮮明に思い出せるくらい胸の中に残って……初めて生で演奏見たけど、感動したッ」
蒼「……ありがと」照れて目を逸らしながら
結菜「こちらこそ、聴かせてくれてありがとう!!! 本物の蓮くんみたいで素敵だった!!!」
蒼「だから誰だよそれ」すん
ギターを置きながら、目を伏せて蒼は言う
蒼「俺も、初めて人前で弾いた」
結菜「え!? こんなに上手なのに!?」
「うるせえ、あんま褒めんな」顔を手で覆い赤面
色っぽく、じっと結菜のことを見つめる蒼
蒼「なあ、あんた」
結菜「?」
蒼「俺と付き合ってみる?」
結菜「ひ、えぇっ!?」目ん玉飛び出る
蒼「俺じゃ不服か?」
結菜の頬を潰す蒼。
彼女は小動物のように全力で首を横に振る。
蒼「俺があんたに恋を教えてやるよ」
結菜の頬を潰したまま顎クイする蒼。
彼女は目を見開いて驚く。
