そんな話をしているうちに菜乃花が帰ってきた
「瀬野君にこれあげるー」
菜乃花は今さっき着ぐるみのゆもんちゃんから貰った飴を瀬野君にあげた
「有難う。菜乃花ちゃん」
瀬野君は笑って菜乃花からの飴を受け取っている
菜乃花は嬉しそうに笑ってまた瀬野君にくっ付いている
本当に瀬野君のことが好きなのだと見ていて分かる

なぜ友活して友達になる相手が僕なんですか?
そう聞かれた瀬野君の言葉が蘇る
正直自分でも不思議だった
菜乃花が懐く事は珍しいが、確かに他にも友活する相手はいたはず?
正直興味なのか?
ただ手近にいたからなのか?
考えるのが苦手だから深く考えられない
私は自分でも答えの出ない問題をあまり気にしないようにし、これからも友達だというスタンスを崩さないようにしようって心に決めるのだった

午後も沢山遊園地で遊び、私達は帰ることになった
もっと遊びたいー。と菜乃花は不満そうだったが、もう瀬野君を振り回したらだめだよー。と言ってお別れした
お弁当を食べてから何となく瀬野君の様子がおかしい気がしたけど、細かいことが気にできない性格の私はあまり気にしないようにした