気づいたら思わず悠磨の腕に縋り付いて声を張り上げていた。彼は一瞬目を見開いたもののすぐに心外だという顔になった。
「俺にとっては今も充分人間らしい生活だが」
「その感覚がおかしいんです。いまに本当に倒れますよ」
「大丈夫だ。好きでこの生活をしている。俺に構わなくていいと言っただろう」
「それなら私は好きで構わせていただきます。こっちは心配で精神的におかしくなりそうなんです!」
今回は引いてなるものかと、鈴菜は食らいつく。
「これからは朝食も夕食も用意しますので、できるだけ食べてください。あとお弁当も作ります。病院で愛妻弁当広げたら、円満な新婚生活をアピールできていいじゃないですか」
必死で続けていると、悠磨は驚いた顔で鈴菜の顔を見つめていた。
「……君は、変わっているな」
(変わっているのは悠磨さんです!)
心の中で激しく反論し、鈴菜は悠磨の生活を少しでも改善するための説得を続けるのだった。
***
「愛妻弁当か、羨ましいな」
午後三時、医局の隅にある簡易的な休憩コーナで声を掛けられ、悠磨は視線を上げた。
「増田先生」
「俺にとっては今も充分人間らしい生活だが」
「その感覚がおかしいんです。いまに本当に倒れますよ」
「大丈夫だ。好きでこの生活をしている。俺に構わなくていいと言っただろう」
「それなら私は好きで構わせていただきます。こっちは心配で精神的におかしくなりそうなんです!」
今回は引いてなるものかと、鈴菜は食らいつく。
「これからは朝食も夕食も用意しますので、できるだけ食べてください。あとお弁当も作ります。病院で愛妻弁当広げたら、円満な新婚生活をアピールできていいじゃないですか」
必死で続けていると、悠磨は驚いた顔で鈴菜の顔を見つめていた。
「……君は、変わっているな」
(変わっているのは悠磨さんです!)
心の中で激しく反論し、鈴菜は悠磨の生活を少しでも改善するための説得を続けるのだった。
***
「愛妻弁当か、羨ましいな」
午後三時、医局の隅にある簡易的な休憩コーナで声を掛けられ、悠磨は視線を上げた。
「増田先生」



