恋人の役に立ちたいと思ったし、『鈴菜のおかげで助かってるよ』なんて感謝を伝えられると悪い気はせず、自分の時間を削って彼のフォローをしていた。
それは、プライベートも同じだった。土谷は最初でこそ外に連れ出してくれたがすぐに『家の方がのんびり過ごせる』と主張しはじめ、デートはもっぱら彼の住む賃貸マンションになった。
恋人が素を見せてくれるのはいいことだと思い、鈴菜は土谷の家に通い、掃除や食事など彼の世話を焼いた。
『鈴菜に結婚式の理想ってあるのか?』
土谷になにげなく聞かれたのは付き合い始めて一年と少したったころだろうか。
(そろそろ私との将来を考え始めてくれているのかな)
嬉しくなった鈴菜は尋ねられるままに答えた。今考えたら頭を抱えたくなるほどおめでたい。
『実は今〝オーロラウエディング〟っていうコンセプトを考えていて』
それは、プライベートも同じだった。土谷は最初でこそ外に連れ出してくれたがすぐに『家の方がのんびり過ごせる』と主張しはじめ、デートはもっぱら彼の住む賃貸マンションになった。
恋人が素を見せてくれるのはいいことだと思い、鈴菜は土谷の家に通い、掃除や食事など彼の世話を焼いた。
『鈴菜に結婚式の理想ってあるのか?』
土谷になにげなく聞かれたのは付き合い始めて一年と少したったころだろうか。
(そろそろ私との将来を考え始めてくれているのかな)
嬉しくなった鈴菜は尋ねられるままに答えた。今考えたら頭を抱えたくなるほどおめでたい。
『実は今〝オーロラウエディング〟っていうコンセプトを考えていて』



