合理主義者な外科医の激情に火がついて、愛し囲われ逃げられない

 動きは止まるどころか速くなる。掠れた声で囁かれたらもう我慢できなかった。

「あっ、や、もう……!」

 高みに上らされた鈴菜は彼の胸の中で肩を揺らした。

「大丈夫か?」

「は、い……」

 放心しながら胸を上下させていると、額や頬に労わるようなキスが落ちてくる。彼はしばらく鈴菜の息が整うのを待ってくれた。

「君を俺のものにする」

 やがて悠磨はそう宣言し、鈴菜の中にその身を沈ませた。

「あ、んっ……」

「くっ……つらくないか?」

「……平気、です」

 愛する人と隙間なく繋がれた。鈴菜の胸はこれ以上なく満たされ、喜びが涙となって滲む。

「私、幸せです」

 濡れた瞳で微笑むと悠磨の顔が切なげに歪んだ。

「やめてくれ……かわいすぎてどうにかなりそうだ」

 彼は唇で鈴菜の涙を拭うとゆっくり体を揺らした。

「あっ……」

 どんどん激しくなっていく律動。悠磨の逞しい体に閉じ込められながら鈴菜は翻弄され、うわごとのように愛しい夫の名前を呼ぶしかことしかできない。

「悠磨さ、ん、悠磨さんっ……」

「はっ……鈴菜、愛してる。なにがあっても離さない」