合理主義者な外科医の激情に火がついて、愛し囲われ逃げられない

 悠磨はこちらに手を差し伸べた。操られるように彼の隣に腰かけるとすぐに肩を抱き寄せられ、唇を啄まれた。

「んっ……」

 そのままやさしく体重を掛けられ、あっという間に鈴菜は悠磨の四肢に組み敷かれた。

「ずっと、君とこうしたかった」

 瞼、頬を耳たぶなどのあらゆるところに吐息が落ちる。

「君が疲れているかもしれないと虚勢をはっていたが、そろそろ我慢の限界だった。優しくできなかったらすまない」

(こんな言い方をしても、きっと悠磨さんは優しくしてくれる)

「いいんです。私も悠磨さんと早くこうなりたかった……」

 本音を吐露しながら指先で彼の整った輪郭をなぞると手首を掴まれる。

「あまりかわいいこと言わないでくれ。本当に暴走するから」

 悠磨は膝立ちになり鈴菜の掌に唇を押し当てながら見おろしてきた。壮絶な色気が籠った目に射貫かれ体の芯がとけてしまいそうだ。

 やがて悠磨は身を屈め、鈴菜の首筋に舌を這わせた。

「あ……」

「今日は俺たちの〝初夜〟だろう? 嫌な思いをさせたくない」