(ただ利用されていただけなのに……私、本当にバカだったんだ)
腹が立つ。この男にも、この男を恋人に選んだ自分の絶望的な見る目のなさにも。
気づくと膝に置いた指先が震えていた。
(だめ、冷静にならなきゃ。こんな男のために感情的になりたくない。落ち着いて〝はい、そうですね。わかりましたからもう声をかけないでください〟って言えばいい)
必死に自分を抑えながら、一方的な会話を終わりにしようと口を開きかけたとき。
「最近ちょっと営業成績がいいからって調子に乗ってるんだろうが、コンテストにも出せないなんて格好がつかないな。ま、そもそもいい年して結婚もできない女はいいプランなんて考えられないし、プランナーとしても信用されないぞ。かわいそうな鈴菜は結婚の予定どころか恋人もいないだろう」
「な……」
「俺と違ってお前は負け組なんだよ。仕事でも女としても」
蔑むような視線を向けられ、鈴菜の頭の中で炎が爆発する音がした。鈴菜はデスクに両手を付き、勢いよく立ち上がった。
「バカにしないで! 結婚の予定くらいあるわ。コンテストだって諦めていない。いいものを出してあなたを見返してやるから!」
腹が立つ。この男にも、この男を恋人に選んだ自分の絶望的な見る目のなさにも。
気づくと膝に置いた指先が震えていた。
(だめ、冷静にならなきゃ。こんな男のために感情的になりたくない。落ち着いて〝はい、そうですね。わかりましたからもう声をかけないでください〟って言えばいい)
必死に自分を抑えながら、一方的な会話を終わりにしようと口を開きかけたとき。
「最近ちょっと営業成績がいいからって調子に乗ってるんだろうが、コンテストにも出せないなんて格好がつかないな。ま、そもそもいい年して結婚もできない女はいいプランなんて考えられないし、プランナーとしても信用されないぞ。かわいそうな鈴菜は結婚の予定どころか恋人もいないだろう」
「な……」
「俺と違ってお前は負け組なんだよ。仕事でも女としても」
蔑むような視線を向けられ、鈴菜の頭の中で炎が爆発する音がした。鈴菜はデスクに両手を付き、勢いよく立ち上がった。
「バカにしないで! 結婚の予定くらいあるわ。コンテストだって諦めていない。いいものを出してあなたを見返してやるから!」



