だって(仮)だもの。


「特にその日は、個人のお客さんから予約注文がいっぱい入ってるしって。たぶんですけど、うちの3年生が、プロムのコサージュとブートニア用に予約してるんですよ。完全に出遅れました!」
「ケータリングの予約とかダンス曲の準備とか、とにかくやることが多過ぎて、すっかり忘れちゃってたんです」
「あっ、でも、バルーンは用意しました! ……飾りがバルーンだけって淋しいですか?」
「副会長、どうしたらいいですか⁉︎」

 みんなしてテンパっている。

(これは放っておけない!)

「マシューズ学園が配達圏内のお花屋さんを探して、片っ端から電話してみよう。私も手伝うから、ね?」
「はい!」
「ありがとうございます‼︎」

 私は振り返って、今の話を聞いていたであろう友達に“ごめんね”の合掌をする。
 みんなは、眉尻を下げながらも笑顔で手を振ってくれた。