だって(仮)だもの。


 何が何だか、軽くパニックだ。

「誰かと約束してるのか?」
「してる! 麗華と綾乃と!」
「女子だけ?」
「そうだよ。麗華の家で準備して、そのまま3人で行こうねって約束してる」

 当初は、小百合も一緒の予定だった。
 でも、小百合は雄彦くんと行くことになったから、メンバーから抜けた。

(私まで寛太郎と? まさか、それはない!)

「だったらいい」
「いいなら、これで終わりね」

 私は今度こそ立ち去ろうとした。
 けれど、二度目呼び止められた。

「これで最後! ドレスの色は?」
「ドレスの色?」

(そんなこと訊いてどうするの⁇)

「何色?」
「……ネイビーだけど」
「分かった」