だって(仮)だもの。


「もう少し落ち着いてよ」

(生徒会長として、それだけ気にかけてたっていうことなんだろうけど……)

「それで……」
「それでって、それだけだよ。だから、もう行っていい?」
「っ、待てよ!」

 その必死さに、私は面喰らってしまった。

「まだ、訊きたいことがあるの?」
「訊きたいっていうか……」

 寛太郎らしくない歯ぎれの悪さ。

「何?」

 寛太郎は怖い顔をしてフリーズしてしまった。
 でも、頭の中はフル回転しているものと思われる。

 たっぷり待った。
 待つのに少々飽きるのを感じるくらいには。

「質問したいことが整理できたら、また話して」

 そう言って、去りかけたとき──

「プロムの日、薫子の家まで迎えに行く!」
「ええっ⁉︎  どうして? 意味が分かんない。っていうか、困る‼︎」