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私と寛太郎との婚約は、(仮)が取れることがないまま白紙撤回された。
だけど、生徒会長と副会長であることには変わりはない。
「プロムのことだけど」
あのときは逃げ切ったものの、今日になって再び捕まってしまっている。
廊下を歩いていたときに、偶然寛太郎とすれ違った。
そのすれ違いざまに連行され、現在校舎の突き当たりに追い詰められている。
「それなら解決済みだから」
「ああ、言ってたな。それは何があって、どう解決したんだよ?」
(私はもう寛太郎の婚約者(仮)ではないんだ。副会長として、会長に淡々と報告すればいいだけのことだよね)
そう思うと、すんなり話せる。
「毎年講堂に飾る花を配達してくれるお花屋さんに、今年は断られちゃった」
「何で⁉︎」
「んだけど、ほかのお店に手配してもらえることになったの!」
「そっか」
ほっと胸を撫で下ろしたのが分かった。



