だって(仮)だもの。


「生徒会で何かあったのか?」
「プロムのことでちょっとね」

 寛太郎が眉を顰める。

「何があった?」
「たいしたことじゃないの! もう解決したし」
「また薫子がひとりで解決したのかよ?」

 明らかに怒っている。

「最初はみんなで! そう、どうにかしようとみんなで手分けしてやってたの。だけど、どうにもならなかったから、最終手段で私が……」
「俺たち3年生は実質引退したはずだろ」

 はあ、と大きなため息を吐かれた。
 “みんなで”という点を強調したつもりだったけれど、あっさりと吹き飛ばされてしまった気がした。

(また生徒会長の寛太郎に相談なく、私が出しゃばったことを怒ってるんだわ)