星の雫 ~私の彼はヤクザの跡取り~

「あ、お弁当作ってきたよ。
お口に合うかは分からないけど…」


私がお弁当バックから2つお弁当箱を取り出し
1つをハルカ君の前に置くと

「ヒカリ、本当に作ってきてくれたんだ」

ハルカ君はそのお弁当箱を見ながら
目を少し見開いてびっくりしており…


「え…?確か昨日お弁当作ってくるって約束したよね?」


…昨日の昼休みに私のお弁当を見たハルカ君が
"美味しそう"って言ってくれ、"…良かったら作って来ようか?"と緊張しながら聞けば"え…?いいの?"
と、ハルカ君は嬉しそうに言ってくれたように見えたけど…まさかお世辞だったのだろうか。


お世辞だとしたら何だか凄く恥ずかしい。


私が悶々としながらハルカ君の顔を見ていると
ふいに目が合い


「凄く嬉しい。ありがとう」


そう言って照れたように笑ったハルカ君。