プールから一緒に出て 「ヒカリ、また明日ね。 気を付けて帰るんだよ」 頭を撫でながら、心配そうに言ったハルカ君。 「大丈夫だよ。ハルカ君も家業の事で大変な事もあると思うけど、私で何か力になれる事があれば遠慮なく言ってね」 「…ヒカリ」 「傍にいる事だけしか出来ないかもしれないけど」 私が苦笑いしながら言えば 「ヒカリが傍にいてくれる事が一番嬉しいよ。 ずっと傍にいてほしい」 ハルカ君はまた私を抱き締めた。