星の雫 ~私の彼はヤクザの跡取り~

ハルカ君は先程座っていたベンチの上に
私を座らせると、ハルカ君もその横に座り
再び私の頬に手を当てると


「…ヒカリ、あんまり可愛い事言うと
もっとドキドキさせるキスするよ?」


熱っぽい甘い視線で私を見つめながら
顔を横に傾けると、唇にキスを落とした。


…遠くで生徒達の声が聞こえる。
下校時間でちょうど皆校舎の外に出て帰ってる時間。


私は目の前にいるハルカ君と
離れた所から聞こえる生徒達の声にドキドキしながら


「は、ハルカく、人が…」


キスの合間にそう口にすれば
ハルカ君は一瞬唇を離し


「大丈夫。もし今誰か入ってきても
入り口からは俺の背中しか見えないから。
ヒカリは小柄だから俺の身体で隠れてるし、
キスしてるってバレないよ」


甘く囁くようにそう言われたかと思えば
ハルカ君は完全に甘いスイッチが入ったのか
私のメガネを取ると、再び唇を重ね合わせた。