星の雫 ~私の彼はヤクザの跡取り~

私がそう言った後、
ハルカ君は私の頬に手を添え
綺麗な顔をゆっくりと近付けてきた。


「…あ、ハルカ君まって」


「どうしたの?」


「ここでその…キスは恥ずかしくて、
誰も入って来ないかな…」


「さっきまで抱き締め合ってたのに
キスを見られるのは恥ずかしいんだ?」


いたずらっぽくそう言って笑うハルカ君に


「…見られるのもするのも、恥ずかしいよ。
だってハルカ君とキスするとドキドキしておかしく
なりそうだから」


私が顔を熱くしていれば
ハルカ君はなぜか黙っており…

「ハルカ君…?」


私が名前を呼べば
プールサイドに座っていた私を
ハルカ君はお姫様抱っこで軽々と持ち上げた。