星の雫 ~私の彼はヤクザの跡取り~

「ごめんね、来るの遅かったかな…」


自分的には早く来たつもりだったけど
確かに歩くスピードは普通の人よりも遅いから
ハルカ君も待ったのかもしれない。


私がうつ向きながら謝れば
急に身体全体が温かい体温に包まれ


「ヒカリ、謝らなくていいから。
俺が早くヒカリに会いたかっただけだし」


ハルカ君はそんな甘い言葉を掛けながら
私の小さな身体を包み込むように抱き締めてくれた。


…ハルカ君は細身で優しい性格だけど
背も高く、全体的に筋肉質なのか
抱き締められると胸板も固く、背中に回る腕もどこか力強さは感じ…

その瞬間は改めて男の人なんだと余計に感じ
ドキドキしてしまう。