星の雫 ~私の彼はヤクザの跡取り~

プールに着くと、ハルカ君は先に
見学者用に使われているテントの下のベンチに座って待っていた。


「ハルカ君」


私がハルカ君の傍に行くと


「ヒカリ、待ってたよ。おいで」


ハルカ君は甘い笑みで私の手を握ると
自分の座るベンチの横に促した。


ハルカ君と肩が触れ合い、それにドキドキしながらも


「…ごめんねハルカ君。
私…廊下で引き留めちゃって。
しかも皆の前だったし、誤魔化させて気を遣わせたよね…」


申し訳なく思い謝れば
突然肩を引き寄せられ


「どうして謝るの?
俺はヒカリに引き留められて凄く嬉しかったよ。
ま…可愛すぎてあやうくあの場で抱き締めるトコだったけど」


軽く抱き締められながらそんな甘い事を言われた。