星の雫 ~私の彼はヤクザの跡取り~

ハルカ君の顔がすぐ目の前にある。

唇にまで振動が伝わるのではないか、という位
心臓が加速しており…
ハルカ君の顔をこれ以上見る余裕ない…。

私がギュッと目を瞑れば
ハルカ君の唇が離れたのが分かり…
恐る恐る目を開くと


「ヒカリ、目瞑ってたらダメでしょ」


冗談っぽくそう言って微笑んだハルカ君の顔は
少し赤くなっていた。


「…ハルカ君、顔赤い」


多分私も顔が凄く赤いだろうけど…
ハルカ君の顔が赤い所なんて初めて見た。


「俺、ヒカリとキスしたらいつも顔赤いよ?
ヒカリが今までメガネ外してたから、バレなかっただけ」


「…」


「ヒカリに触れるとめちゃくちゃ可愛くて
緊張しっぱなしだよ。でも実際触れると好きだから抑え効かなくなりそうだし…余裕なんか無い」