星の雫 ~私の彼はヤクザの跡取り~

…え、まさかキス?


「ハルカ君、あの…待って」


私が慌ててメガネを取ろうとすれば
ハルカ君はなぜかそれを制止するように
私の手を掴み


「今日はメガネ掛けてて」


なぜかそんな事を言い出した。



「む、無理だよ…。
ハルカ君の綺麗な顔を近くで見るの恥ずかしい…」


ドクドクと心臓が加速し
頬に熱が集まるのが分かる。


「大丈夫だよ。
てか…俺ヒカリとキスする時めちゃくちゃ顔熱いし
だらしない顔になってるよ?
今日はそれをちゃんと見てみて?」


ハルカ君はそう言って微笑むと
私がメガネを取る暇も与えず
…一瞬でキスをしてきた。