星の雫 ~私の彼はヤクザの跡取り~

「ヒカリ?」


ふいに名前を呼ばれ、ハッとしてハルカ君の方を見れば、彼は心配そうに私を見ていた。


「ヒカリ、体調悪い?大丈夫?」


ふいに伸びてきた綺麗なハルカ君の手が
私の頬に触れる。


「え、だ、大丈夫だよ!
ちょっと考え事してただけ」


触れられた頬が熱く、緊張で思わず目を反らせば
ふとハルカ君の目の前に置かれたお弁当が目に映り…


それは綺麗にカラになっていた。