彼女がいるのに合コンに行くのはどうなのかと大輝を責めたこともあったけれど、その時の言い訳はいつも「佐藤がどうしてもって言うからさ」だった。
今となってはどうでもいいけれど。
「どうやってそんなことを聞きだすんですか?」
「秘密です」
「それも秘書に必要な能力ですか?」
「そうですね」
にっこり微笑まれた沙紀は、絶対無理だと心の中で思った。
夏目のようになんでもこなせる秘書になるまでにいったいどれだけかかるのだろう。
道のりは長そうだ。
「沙紀、今日このあとの予定は?」
「16時からの経営会議だけです」
急に聞かれた沙紀は、急いでタブレットでスケジュールを確認し、回答する。
本当はすぐ答えられるように、暗記しないといけないのだろうな。
「早く帰れそうだが、今日は何が食べたい?」
少し遠くに行くかと聞かれた沙紀は、う~んと悩んだ。
「もし迷惑でなければ、作ってもいいですか?」
最近、会食や外食ばかりで疲れてしまった。
なんて、贅沢な悩みだけれど。
会食は懐石料理が多く、とてもおいしいけれど毎日はキツイ。
天ぷらやお刺身は最高級で、庶民にはもったいないくらいおいしい。
でも、たまには炊き立てごはんに味噌汁の普通のご飯が食べたい!
「沙紀の手料理?」
「手料理というほど、うまくはないんですけど……」
やっぱりダメですよねと暁良を見上げた沙紀は、手で顔を押さえながら照れている暁良の姿に驚いた。
「玉子焼きも食べたい」
「甘いですよ」
「それがいい」
社内報にも好きな食べ物は玉子焼きって書かれるくらいだもんね。
好きな食べ物が、名前も知らない料理じゃなくてよかった。
「では、会社帰りにスーパーへ」
「会議は急いで終わらせる」
「暁良様、ちゃんと仕事をなさってください」
夏目にツッコまれた暁良は、わかっていると眉間に皺を寄せた。
夏目は時計を確認すると、サラサラと手帳にメモをし、ピリッと点線で切り取る。
「暁良様、先ほど人事部長から派遣契約に関する相談がありましたので、会議の前にメールを見ていただきたいのですが」
「あぁ、わかった」
「工藤さんはこれをお願いします」
夏目は沙紀の前にメモを置くと、暁良とCEO室へ。
『軽度のくるみアレルギーあり。ドレッシング注意。嫌いな食べ物:納豆』
夏目さん、ありがとうございます!
助かります!
今となってはどうでもいいけれど。
「どうやってそんなことを聞きだすんですか?」
「秘密です」
「それも秘書に必要な能力ですか?」
「そうですね」
にっこり微笑まれた沙紀は、絶対無理だと心の中で思った。
夏目のようになんでもこなせる秘書になるまでにいったいどれだけかかるのだろう。
道のりは長そうだ。
「沙紀、今日このあとの予定は?」
「16時からの経営会議だけです」
急に聞かれた沙紀は、急いでタブレットでスケジュールを確認し、回答する。
本当はすぐ答えられるように、暗記しないといけないのだろうな。
「早く帰れそうだが、今日は何が食べたい?」
少し遠くに行くかと聞かれた沙紀は、う~んと悩んだ。
「もし迷惑でなければ、作ってもいいですか?」
最近、会食や外食ばかりで疲れてしまった。
なんて、贅沢な悩みだけれど。
会食は懐石料理が多く、とてもおいしいけれど毎日はキツイ。
天ぷらやお刺身は最高級で、庶民にはもったいないくらいおいしい。
でも、たまには炊き立てごはんに味噌汁の普通のご飯が食べたい!
「沙紀の手料理?」
「手料理というほど、うまくはないんですけど……」
やっぱりダメですよねと暁良を見上げた沙紀は、手で顔を押さえながら照れている暁良の姿に驚いた。
「玉子焼きも食べたい」
「甘いですよ」
「それがいい」
社内報にも好きな食べ物は玉子焼きって書かれるくらいだもんね。
好きな食べ物が、名前も知らない料理じゃなくてよかった。
「では、会社帰りにスーパーへ」
「会議は急いで終わらせる」
「暁良様、ちゃんと仕事をなさってください」
夏目にツッコまれた暁良は、わかっていると眉間に皺を寄せた。
夏目は時計を確認すると、サラサラと手帳にメモをし、ピリッと点線で切り取る。
「暁良様、先ほど人事部長から派遣契約に関する相談がありましたので、会議の前にメールを見ていただきたいのですが」
「あぁ、わかった」
「工藤さんはこれをお願いします」
夏目は沙紀の前にメモを置くと、暁良とCEO室へ。
『軽度のくるみアレルギーあり。ドレッシング注意。嫌いな食べ物:納豆』
夏目さん、ありがとうございます!
助かります!



