【短編】共依存派の貴方依存

誰もいない夕暮れの学校の図書室。
椅子に座る僕の目の前には、頬杖をついた僕の彼女がいた。
名前は真白 玲央(ましろ れお)
誰にも(おと)らない優等生。そして、誰よりも冷たい目をしているのも彼女である。
彼女は今日も、僕に頼み込む。
「奏くん、お薬ちょーだい」
彼女がいうお薬とは、僕の言葉。
「君がいないと生きていけない」
「君がいればそれでいい」
「僕ら以外いらない」
などの、僕の玲央に対しての歪んだ愛のことをいう。
また今日も、彼女に愛の言葉を吐いた。
満足気な顔をすると、玲央は最後にこういう。
「また来る」
僕は短く、「ん、」と返事をした。
この時間だけが、僕と玲央にとっての人生最大の幸せな時間だった。