「小夏」 ドキンーー! 電車を待っているとーー 後ろから“彼”に声をかけられた。 「ハル……」 鼓動が瞬間的に早まって、足が棒みたいに固くなってしまった。 「…なあ、朝のアレ、どーいうつもり?」 「…っ」 ハルの顔が…見れない。 今朝、わたしはハルにーーひどいことを言ってしまったのだ。 “学校では他人のふりをして” 生まれてからずっと一緒だったハルに、一方的に。 本当はそんなこと言いたくなったけど、 …それでも……そうするしかなかった。 もう二度と……あんな目に遭いたくないから。