そこからの叶奏は大忙しだった
部長業務の引き継ぎ
副部長の指名
そして迎えた次の舞台への準備
「次の舞台は1、2年生だけで行うクリスマスミニコンサートです」
1、2年生だけという言葉で空気がズンと沈む
「1、2年生ということだけでしょげていてはダメ」
空気を破壊する叶奏の声
「半年も経てば新一年生が来る2年生は3年生になるんですよこれくらい乗り切れるよ」
「そうだね叶奏、ううん部長の言うとおりだよ」
彼女は私が指名した副部長の1人齊藤莉愛(さいとうりあ)
「クリスマスミニコンサートは4ヶ月後毎日の練習をきちんとして最高の演奏を届けましょう」
はい!と、部員たちの元気な返事が音楽室に響く
「起立せーの、!」
『心も音も合わせてみんなで演奏を楽しむ!目指せ金賞!』
先輩たちから引き継いだスローガンだ
まだあの後悔は薄れないだからこそ前に進める
「さて、練習始めましょう!今日は基礎合奏をします」
新部長の元で始動された新しくなった吹奏楽部
これからどうなるのだろうか
誰にも分からない
次章予告﹌﹌﹌﹌﹌﹌﹌
新吹奏楽部にトラブルの影が落ちる
叶奏は乗り越えることが出来るのだろうか