孤高の総帥は初めての恋に溺れる

シャワーを浴びて腰にタオルを巻き付けて
濡れた髪を拭きながら、鏡の中に素晴らしい
肢体を露わにして穂香の後ろに碧斗が立って
いる。

とてつもなくセクシーな碧斗に見惚とれて
いると、どうしたと呟いた碧斗が耳元で、

「僕の裸は初めてじゃないだろ。
見惚れてる?」
と呟いた。

その少し低くてセクシーな声に穂香はビクン
と跳ね上がった。

顏も超絶に美しくて青い瞳が穂香をとらえて
離さない、その上ギリシャの彫像のような
完璧な肢体そして声までセクシーなんて、
いったい神様はどうしたいんだろう。

きっと碧斗一人に美のエキスをすべて使って
創造したのかも知れない。

鏡の中の碧斗を見ながらそんな事を思う。

「だってお風呂上がりの碧斗さんセクシー
すぎて困っちゃう」

「あはは、それは穂香も同じだ。
もう待てない」

そう言うと、穂香を横抱きにして寝室まで
運んでベッドにそっと寝かされた。

「穂香、明日は遅番のB勤だろ?今日は
寝かさないからな」

そういって穂香に口づけた。

何度も何度も舌と唇で穂香を容赦なく攻め立
てる。

穂香が寝かせてもらえたのは朝が白々と
開ける頃だった。

気を失うように眠った穂香を碧斗は大切そう
に腕に抱いて二人で裸のまま眠った。