「まるで、ストーカーみたいじゃない」
と言いながら穂香は大きな目からぽたぽたと
涙を流しながら、碧斗に抱き着いた。
「やっと素直になってくれたね。
穂香じゃないとダメなんだよ。穂香以外は
何にも要らない。もう変な事考えるん
じゃないよ。いいね」
穂香はうんうんと何度も頷いて碧斗に
抱きしめられながら泣き続けていた。
しばらくして穂香の涙も止まると、碧斗は
穂香を抱き上げて風呂に連れて行った。
穂香はびっくりして碧斗さん何するつもりと
尋ねると、“風呂に入るに決まってる”と
言って平然と穂香の服を脱がせ始めた。
穂香は碧斗がこうと決めたら強引で後には
引かない事をよくわかっているので、諦めて
碧斗の好きなようにさせた。
5人は入れそうな大きなジャグジー付きの
浴槽に、いつ準備したのか泡風呂が整って
いた。
いい匂いのするバブルバスに碧斗に抱かれた
まま入った。
泡があるので思ったより羞恥心がない。
浴槽で不埒な碧斗の手に翻弄されながら、
でもちゃんと碧斗はシャワーで穂香の髪の毛
も洗ってくれた。
穂香を洗面所に立たせてバスローブを
着せかけて、自分もさっとシャワーを浴びて
くると言ってもう一度お風呂に戻った。
穂香は鏡に映った自分をじっと見つめて、
何のためにシンガポールであんなに泣いて
碧斗を諦めようとしたのか、我ながら意志が
弱くて情けない。
でもあんなこと言われてこれ以上意地を張る
事なんてできなかった。
完璧で地位もお金もあり十人中十人が振り返
るような壮絶に美しい碧斗を好きになって
どうして自分が碧斗にそんなに求めて
もらえるのかいまだに自信はないが、いつか
来る別れを怖がって今別れることを選んだ
穂香だが、この先のまだ起こりもしない未来
の事を怖がって今の幸せを捨てるのは
やめようと気持ちを切り替えた。
鏡にはそんな決意に満ちた一人の凛とした
恋する女性が写っていた。
と言いながら穂香は大きな目からぽたぽたと
涙を流しながら、碧斗に抱き着いた。
「やっと素直になってくれたね。
穂香じゃないとダメなんだよ。穂香以外は
何にも要らない。もう変な事考えるん
じゃないよ。いいね」
穂香はうんうんと何度も頷いて碧斗に
抱きしめられながら泣き続けていた。
しばらくして穂香の涙も止まると、碧斗は
穂香を抱き上げて風呂に連れて行った。
穂香はびっくりして碧斗さん何するつもりと
尋ねると、“風呂に入るに決まってる”と
言って平然と穂香の服を脱がせ始めた。
穂香は碧斗がこうと決めたら強引で後には
引かない事をよくわかっているので、諦めて
碧斗の好きなようにさせた。
5人は入れそうな大きなジャグジー付きの
浴槽に、いつ準備したのか泡風呂が整って
いた。
いい匂いのするバブルバスに碧斗に抱かれた
まま入った。
泡があるので思ったより羞恥心がない。
浴槽で不埒な碧斗の手に翻弄されながら、
でもちゃんと碧斗はシャワーで穂香の髪の毛
も洗ってくれた。
穂香を洗面所に立たせてバスローブを
着せかけて、自分もさっとシャワーを浴びて
くると言ってもう一度お風呂に戻った。
穂香は鏡に映った自分をじっと見つめて、
何のためにシンガポールであんなに泣いて
碧斗を諦めようとしたのか、我ながら意志が
弱くて情けない。
でもあんなこと言われてこれ以上意地を張る
事なんてできなかった。
完璧で地位もお金もあり十人中十人が振り返
るような壮絶に美しい碧斗を好きになって
どうして自分が碧斗にそんなに求めて
もらえるのかいまだに自信はないが、いつか
来る別れを怖がって今別れることを選んだ
穂香だが、この先のまだ起こりもしない未来
の事を怖がって今の幸せを捨てるのは
やめようと気持ちを切り替えた。
鏡にはそんな決意に満ちた一人の凛とした
恋する女性が写っていた。



