孤高の総帥は初めての恋に溺れる

そのころ碧斗はロンドンの祖父の家にいた。

穂香から電話がかかってこないので心配に
なっていた。

飛行機の中でも電話は取れるようにしていた
のに電話はなかった。

穂香はメモに気付かなかったのだろうか?
碧斗はアイランドリゾートに電話してみた、
穂香はすでにチェックアウトしていた。

碧斗は支配人に部屋に行ってメモがどう
なっているか見てくるようにいうと、すぐに
電話がかかってきた。

メモはそのままテーブルに置いてあると
言った。

そして下の方になんか文字が書き足されて
いると言ったので、写真を撮ってメールで
送ってもらった。

メモの下には、”碧斗さん幸せな時間を
ありがとう”と穂香の伝言が書かれてあった

メモを置いて行ったと言う事は碧斗に連絡
するつもりはないと言う事だ。

碧斗は支配人にすぐに穂香の部屋に行って
何か手紙とか残されていないか確認して
ほしいと言った。

それから30分後に支配人から電話があった

ゴミ箱にジョナサン・ヤードからの手紙が
捨ててあったと言うので、その手紙の内容も
メールで送らせた。

そしてそれを読んで、碧斗はジョナサンを
呼びつけた。朝の5時だった。

ジョナサンは、
「なんだよ、こんな時間に呼びつけて良い夢
見ていた…」

と言って口をつぐんだ。