動物たちはいつもトラムの近くにいるわけ
ではないので、生憎こちらの方から見え
にくい時もある。
そんな時は飼育員が動物をわざわざ誘導して
くれるのだ。
もう至れり尽くせりで1時間ほどトラムに
乗ってしっかり楽しむ事ができた。
こんなことはきっと碧斗と一緒でなければ
係の人もそこまで気を使ってはくれない
だろうとありがたくも、ますます碧斗の
素性が気になるのだった。
大満足の穂香を見て
「楽しかったようだね。良かった」
「あんなに近くでライオンやカバを見る
事が出来て本当に楽しかった。
碧斗さんも楽しめましたか?」
「僕は穂香を見て楽しんだよ。ころころ
変わる表情が可愛くて見ていて
飽きなかったよ」
「ええっ、なんだか私が動物みたいじゃない
ですか」
そう言って頬を膨らませる穂香が可笑しくて
「ごめんごめん、そうじゃなくて穂香が
可愛いくて目が離せなかったんだよ」
「もう、上手なんだから、お世辞はいいん
です!」
むくれながら言う穂香に
「お世辞じゃないよ。本当にそう思ったん
だから、穂香は世界一可愛い」
もう穂香は真っ赤だ。
そんなはずはない百戦錬磨の碧斗には
どうしたって敵わない。
ではないので、生憎こちらの方から見え
にくい時もある。
そんな時は飼育員が動物をわざわざ誘導して
くれるのだ。
もう至れり尽くせりで1時間ほどトラムに
乗ってしっかり楽しむ事ができた。
こんなことはきっと碧斗と一緒でなければ
係の人もそこまで気を使ってはくれない
だろうとありがたくも、ますます碧斗の
素性が気になるのだった。
大満足の穂香を見て
「楽しかったようだね。良かった」
「あんなに近くでライオンやカバを見る
事が出来て本当に楽しかった。
碧斗さんも楽しめましたか?」
「僕は穂香を見て楽しんだよ。ころころ
変わる表情が可愛くて見ていて
飽きなかったよ」
「ええっ、なんだか私が動物みたいじゃない
ですか」
そう言って頬を膨らませる穂香が可笑しくて
「ごめんごめん、そうじゃなくて穂香が
可愛いくて目が離せなかったんだよ」
「もう、上手なんだから、お世辞はいいん
です!」
むくれながら言う穂香に
「お世辞じゃないよ。本当にそう思ったん
だから、穂香は世界一可愛い」
もう穂香は真っ赤だ。
そんなはずはない百戦錬磨の碧斗には
どうしたって敵わない。



