孤高の総帥は初めての恋に溺れる

洞窟バーは奥行きが広く奥の方まで行くと
突然開けたところに出る。

そこは海からかなりの高さがある。

下を見ると岩場になっていて、波が強く打ち
付けていた。

打ち付けた波は白い泡となって消えていく。
まるで冒険映画の一場面のようだ。

「うわあ、すごい。こんなところに出るん
だ。びっくりした」

「びっくりしてもらって、作った人は
にんまりしているだろうな。穂香は素直に
感想を言ってくれるから嬉しくなるよ」

「あはは、まるで碧斗さんが作ったみたい
だね」

そういうと碧斗は何も言わずに笑っていた。

内心“そうなんだ僕がこの仕掛けを提案
したんだよ”と思いながらはしゃぐ穂香を
見つめていた。

穂香は黒のビキニで紫のリボンが胸の真ん中
についていてセクシーで可愛い穂香に
ぴったりの水着だと碧斗は思っていた。

細身なのに胸も結構あって腰がしっかり括れて
いて脚も長い。スタイルが抜群に良い。

そんな碧斗も背が高くいつも仕事の合間に
鍛えているので胸筋も厚く腹筋も割れている

二人は周りの人の視線を集めていた。

碧斗はその抜群のセクシーな肢体に凶器と
言える美貌の顔が乗っているのだ。

皆目が離せないのは仕方がないだろう。

その上濡れた髪をかき上げるしぐさが、最高
にセクシーだ。

口をぽかんと開けてしまっている女性も
いる。

穂香はそんな周りの状況に自分が隣に居て
いいのかと不安になる。

そんな事にはお構いなしに碧斗は穂香の腰を
抱いて洞窟の中を歩いているのだ。

ここは水深30~40センチほどだ。

皆の視線を浴びながら穂香は何だか申し訳
なく思ってしまう。