碧斗の部屋を追い出されたジョナサンは
久しぶりにリラックスして心底笑っている
碧斗を見て、ラッセル卿に知らせるのを
もう少し様子を見てからと思った。
あんな総帥の顔を見たのはご両親が
亡くなって以来だ。
いつも仕事中はというか仕事が終わって
も寛いで笑顔を見せる事なんかこの6年
一度もなかった。
接待もどうしても行かなければならない
時以外は断っていた。
パーテイも然り出席すると会場に入った
とたんにラッセルグループと少しでもパイ
プを持ちたいと考える企業の社長や碧斗の
容姿や地位に寄ってくる女性に取り囲まれ
て身動きが取れなくなるので、それを
ガードするのもジョナサンやボデイガード
の役割なのだが、碧斗にしたら鬱陶しい事
この上ないのだろう。
だから、パーテイーや接待なんかは極力
忌避しているのだ。
どんな時も碧斗はにこりともしない。
笑うときは営業スマイルで目は笑って
いない。
表情筋が死んでしまったのではないかと
思うほど無表情の総帥というのが皆に
知れ渡っている碧斗なのだから…
シンガポールに着いてアイランドリゾート
行のバスに乗ったのにも驚いた。
そして知らん顔で彼女の横に座って、眠る
彼女に肩を貸していた。
そうか、機内から気になっていたんだな。
どうやら本当に彼女に恋してしまったよう
だシンガポールの後ロンドンに行って、
ラッセル卿がお気に入りのお嬢さんと
碧斗を会わせるように企んでいるのを、
ラッセル卿の執事兼秘書の父親から聞いて
いるが、さてどうなる事やら、ジョナサン
はこの後の展開に気が滅入ると思いながら
自分の部屋に帰ってベッドに入った。
久しぶりにリラックスして心底笑っている
碧斗を見て、ラッセル卿に知らせるのを
もう少し様子を見てからと思った。
あんな総帥の顔を見たのはご両親が
亡くなって以来だ。
いつも仕事中はというか仕事が終わって
も寛いで笑顔を見せる事なんかこの6年
一度もなかった。
接待もどうしても行かなければならない
時以外は断っていた。
パーテイも然り出席すると会場に入った
とたんにラッセルグループと少しでもパイ
プを持ちたいと考える企業の社長や碧斗の
容姿や地位に寄ってくる女性に取り囲まれ
て身動きが取れなくなるので、それを
ガードするのもジョナサンやボデイガード
の役割なのだが、碧斗にしたら鬱陶しい事
この上ないのだろう。
だから、パーテイーや接待なんかは極力
忌避しているのだ。
どんな時も碧斗はにこりともしない。
笑うときは営業スマイルで目は笑って
いない。
表情筋が死んでしまったのではないかと
思うほど無表情の総帥というのが皆に
知れ渡っている碧斗なのだから…
シンガポールに着いてアイランドリゾート
行のバスに乗ったのにも驚いた。
そして知らん顔で彼女の横に座って、眠る
彼女に肩を貸していた。
そうか、機内から気になっていたんだな。
どうやら本当に彼女に恋してしまったよう
だシンガポールの後ロンドンに行って、
ラッセル卿がお気に入りのお嬢さんと
碧斗を会わせるように企んでいるのを、
ラッセル卿の執事兼秘書の父親から聞いて
いるが、さてどうなる事やら、ジョナサン
はこの後の展開に気が滅入ると思いながら
自分の部屋に帰ってベッドに入った。



