孤高の総帥は初めての恋に溺れる

今度は二人はブラックジャックのテーブル
に移動していった。

ここでも碧斗は彼女を勝たせるつもり
なのか？

ジョナサンは注意深く見ていた。

碧斗はまだ穂香と一緒に居たくて、
ブラックジャックに誘った。

「ブラックジャックなんて、私できますか？
ほかの人に迷惑かけませんか？」

「僕が隣に座って一緒にやるから大丈夫
ルールだけ先に説明するね。ちょっとバー
カウンターでドリンクを飲みながら話そう」

そういうと碧斗はバーカウンターに穂香を
スマートにエスコートしていった。

ジョナサンは、バーカウンターに先回りし
てバーテンダーに碧斗の事はただの客と
して対応するように伝えておいた。

「ちょうど喉が渇いていたので助かります」

微笑みながらそう言う穂香が可愛すぎて
碧斗はどうしたらいいかわからなかった。

「僕はハイボールを穂香は？」

「私はお酒に強くないので、
ノンアルコールのカクテルがいいです」

「おこちゃまだなあ」

そういって声をあげて笑う碧斗にバーテ
ンダーは目を見開いてフリーズしている

”こんなに楽しそうに笑う総帥は初めてだ
もっとも笑った所なんか見たことない
が…”なんて思っているのが丸わかりだ
と、ジョナサンは遠くから見ていて一人
失笑していた。