孤高の総帥は初めての恋に溺れる

お爺様は”パパには適わない“と言って
苦笑いしている。
どっちもどっちなのだ。

この頃にはもう、あまり車椅子の出番も
なくなって、だんだん元気になっていく
お爺様にラッセル家の使用人達も
喜んでいる。

お爺様曰く、この腕にひ孫を抱くまではと
思っていたが、いざひ孫を腕に抱くと欲が
出て今度はもう一人女の子が欲しいと、
言ってそれまでは死ねないと執事の
アーノルドに言っているらしい。

なのでアーノルドもお爺様の健康管理には
拍車がかかっている現状だ。

少しでもアンドレアと長く一緒に居られる
ように、そしてあわよくばもう一人ひ孫娘を
腕に抱きたいと言うのが今の目標らしい。

現在82歳なので、あと5年は何とか元気
に居たいと言っているのだが、碧斗はあと
10年は大丈夫だろうと思っているようだ。

そしてアンドレアが3歳の時にお爺様待望の
娘が誕生した。

娘は碧斗の青い目を受け継いで生まれた。
アンドレアはどちらかというと日本人の穂香
の影響を受け継いでいるのだが、碧斗の亡く
なった母親の名前を貰ってイザベラと名付け
られた娘は碧斗の血を濃く受け継いだようで
クオーターにもかかわらずハーフのような
顔立ちでお爺様は碧斗の母イザベラの
赤ちゃんの頃にそっくりだと言って泣いて
いた。

娘はイザベラ・優香(ゆか)・ラッセルと
名付けられた。

お爺様に見せられた碧斗の母親の赤ちゃん
の頃の写真を見て碧斗と穂香も驚いた。
そっくりなのだ。

きっとイザベラお婆様の様に美人になるに
違いないと思えた。