「何かあったら、俺が守る」
「、まも、る……?」
あまりにも不釣り合いなセリフにオウム返しをしてしまう私を、宵宮さんは隙のない眼差しで見下ろして、ふ、と口元を微かに緩ませて。
「だから、俺の目の届く範囲に居て。
……そうすれば、全部どうにかしてやるから」
……開いた口が塞がらない、とは、このような状況を指すのだろうか?
だって、ずっと憧れていた彼がお隣さんという状況だけでキャパオーバーなのに、こんなにも素敵でやさしいひとに、"守ってもらう"なんて、そんなこと……。
おそらく宵宮さんは、1度目をかけてくれた(隣の部屋に住む許可を出してくれた)私を気遣ってくれているだけで、そんな面倒なことを引き受ける理由はないのに。
そんな葛藤とは裏腹に、宵宮さんの隙のない笑みがあまりにも綺麗で、眩しくて、瞳が吸い込まれてしまったみたいに目を離すことができない。
ぼうっと固まってしまった私に、な?……って、またやさしく微笑むから、誘われるまま頷いてしまった。



