宵にかくして




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「……… ──────という事情で、その、この格好をすることを思いついて、」
 

場所を変えましょう、という私の提案に頷いてくれた宵宮さんに手を引かれるまま宵宮さんの部屋に入ろうとした時に、ふと、ひとつの懸念点が浮かんだ。


昨日みたいに誰かが宵宮さんの部屋を訪ねてきたら、今度こそバレてしまうかもしれない……!と。
 

『よみやさんっ、私のお部屋でもいいですか?』

『、お前がいいなら』



ほんの少し眉をひそめる宵宮さんを不思議に思いながらも、私の部屋に案内させてもらって、今にいたる。


……宵宮さんがソファに腰かけたあと、出来るだけ距離を開けて隣に座った私は、膝の上でぎゅっと手を握りしめながら事の流れを説明した。


隣に腰かける宵宮さんは、ただ黙って私の話を聞いてくれる。静かな温度で満ちた瞳を向けられている今、彼が何を考えているのか全く分からない。