「秋月兄弟の人気もえげつないよね〜生徒会役員の倍率めちゃめちゃ高いらしいし。確かまだ女子の役員はいないんだっけ?」
「そえそう!基本成績順だし、生徒会に入るために必死に勉強してる子もたくさんいるもんね……って、えまち〜?!きいてる?」
「う、うん……!桜蕾と生徒会がすごく人気があることはわかりました……!」
力いっぱい頷いてみせると、紬ちゃんと夏莉ちゃんは楽しそうに顔を見合わせて、また別の話題に花を咲かせていく。
それをにこにこと聞きながら、食べかけのハンバーグプレートに視線を落として、……ふと、ほんの一瞬、何かに引き寄せられるように、無意識のうちに顔を上げてしまう。
――――――……瞬間。
「、っ」
ちょうど視線の延長線上に座る宵宮さんと、ゆっくりと視線が絡みあう。艶やかな瞳にまっすぐ射抜かれて、きゅう、と心臓がやわく握られたような感覚に陥る。



