「桜蕾が学園の"外側"を仕切っているなら、"内側"を仕切っている人もいる……の?」
わたしの言葉にきょとんとした表情を浮かべたふたりは、そのあと意味深に視線を合わせる。よくぞ聞いてくれました!と言わんばかりの表情に小首を傾げれば、ふたりは私の問いに対しての答えをくれる。
「そうだよ、学園の内側を仕切ってるのは───────……生徒会。桜蕾が学園の"番人"なら、生徒会は"盟主(アーク)"っていう感じかな?……で、それを率いてるトップが、秋月桃李カイチョウ!ほらっ、昨日えまちが一緒に歩いてたひと〜!」
「そういや、あの人が2年のエリア来るの珍しいから大騒ぎだったね。しかも女の子と一緒だって」
「う、あれはただ案内してもらっただけ……で」
大騒ぎ、というワードについ肩を落としてしまう。
昨日の会長さんのはちみつみたいな声と上品な笑みを思い出すたびに、ふるりと背中に冷たいものが走る。



