「、あの、宵宮先輩の隣の人たちも、桜蕾なんだよね……?」
学園内でのお兄ちゃんたちのことも聞けるかも、という淡い期待を抱きながらふたりをそっと伺えば、ぱあっと表情を明るくする紬ちゃん。
「そうそう!宵宮先輩の隣が桜雅凪先輩で、そのまた隣が茅先輩。あのふたりは双子なんだよ〜これまた国宝レベルに顔がよくて!」
「あんな美形な双子存在するんだって思った。普通に遺伝子最強すぎない?」
「それな?!ちょう美形家族なんだろうな〜」
……綺麗なのは両親と兄だけです……。
オムライスを食べながらうっとりしたような様子でため息をつく紬ちゃんに、心の中で大謝罪をする。ただでさえこんな地味な変装をしているのだから、お兄ちゃんたちの妹だってわかったら、絶対幻滅されちゃう……。
うう、と瓶底メガネを押さえていれれば、えまち、とつんつんと頬をつつかれて、再びテーブルの方に視線を持ちあげた。



