「ごめんね、この子ハグ魔なの」
「は、はぐ……ま?」
「言い方っ、あたしだってちゃんと人選んでハグしてるもん!」
頰をぷくりと膨らませる彼女はどこまでも愛嬌であふれていて、つられるように表情が熔けてしまう。
ピンクブラウンの髪をツインテールにしているその子は、ブラウンがかった大きな瞳と笑ったときにできるえくぼがとってもかわいいし、その隣に立っている女の子も黒髪の綺麗なショートヘアで、切長の瞳と彫りの深い顔立ちが印象的な美人さん。
こんなきらきらしたひとたちが、私に話しかけてくれている……?
おそるおそる見上げれば、視線がぱちりと重なって。ぱっちりとした瞳がうれしそうに垂れて、えへへ、とやわらかくはにかんだ。
「あたし、筒井紬(つつい つむぎ)!蒼唯さんっ、よかったらあたし達とお昼食べない……?」
「あー紬に先越された。声かけようって言ったの私なのに。……あ、私は近木夏莉(ちかき なつり)、よろしくね」
き、聞き間違いじゃないよね……?!
私のことを誘ってくれている、女の子がいる……!



