「……お前、だれ」
 


─────ああ、神さま、なんでこんな事に……!?
降りかかる冷たい視線から目をそらして、事の流れを思い返すためにぎゅっと目をつむる。



何度現実から目を背けても、目の前の状況は変わらない。



「(どうしよう、どうしよう〜……っ!)」



事の始まりは、約5時間前に遡る─────