「いやまあそう言ったって、ここまで噂が消えないなら、ねえ…」

…さすがに無理があるよね。

私のあまりにも消極的な態度に、ももこも呆れてる。

「だってさ、茉菜ちゃんに敵う自信なんてつくわけないじゃん?」

学年1の美貌を持ち、毎日彼を支えるマネージャー。

そんな相手に、幼なじみってだけの私がどうして太刀打ちできるんだろうか。

ただでさえ、肩の上で切りそろえたショートボブと167cmもある長身で、女の子らしさの欠片もないのに。