しりとりしよ?

「無理に決まってんだろ。」

なんでよ、期待しちゃうじゃん。やめてよ、傷に塩塗らないでよ。

手を振り払おうとしても力の差には勝てそうにない。

ずっともごもごしていた隼人が口を割る。

「俺は……っ」

手を引っ張られ、体勢が崩れる。
転ぶ…!
反射で目を瞑る。

……。あれ?痛みを感じない。でも硬い何か。

「本気だよ…っ。」

隼人の声が耳元で聞こえ、隼人に抱きしめられているのが分かった。

一気に顔が赤くなる。

「本気で、美波のことが好きなんだよっ…!」