昨日の友は、今日の旦那様

 しかし——。
 数秒後、私はさっと顔をそらした。
「ノエミ?」
「ごめん⋯⋯強引に」
 私は、何をしているのだろう。
 やっと、肝心の言葉を聞けそうなところだったのに、黙らせてどうする!
「なぁ、ノエミ」
「はい⋯⋯」
「好きです。この勢いで、今すぐに結婚してください」
「今すぐ!?」
「猶予があると、また何かと理由つけて逃げるじゃん」
「そんなこと⋯⋯」
「ないって言い切れる?」
「う⋯⋯」