そんなことを話しながら校門を通ると、周囲がざわついた。
「きゃっ、いつもの4人よ!」
「ああ、本当に眼福だわ……」
「あそこだけ纏うオーラが違う……」
興奮する声、たくさんの人、拝まれてる気配。
これも、いつものこと。
「なー、紫水は彼女作る気ねーの?」
気にも留めず話し続ける俺ら。
「……俺は興味ないから。
それより秋斗、誰かに呼ばれてる」
「また話そらせやがって〜」
ムードメーカーでチャラい秋斗。
無口で一途な凰牙。
フワリとしていて鈍感な彩芽。
そして、落ち着いていて女子には関心がない、俺。
この4人は中学生の時からずっと仲が良い。



